【妊娠中の便秘】あなたは何タイプ?タイプ別解消法を公開

妊婦とめぐ先生

めぐ先生

今までたくさんの便秘解消法を試したけれど、どれも効果が出ない。便秘って本当に解消するの?と嘆きたい気持ちわかります。今回は妊娠中の便秘の原因と解消法について解説してきます。

便秘は4つのタイプに分けることができます。自分のタイプに合った解消法でお腹の赤ちゃんに負担をかけず、食生活や生活習慣でできる方法をお話します。

1.妊娠初期と中期で違う便秘の理由
2.ひどい便秘は胎児に影響がある?
3.妊娠中の便秘は陣痛を引き起こす!?
4.妊娠前から飲んでいた薬や下剤、浣腸はNG
5.妊娠中の便秘は解消できる?
6.あなたの便秘を簡単チェック、タイプ別便秘の原因と解消法
7.まとめ

【妊娠中の頑固な便秘】お腹の赤ちゃんのためにも解消しましょう

お腹が痛い女性

一週間出ない、どんどんお腹も苦しくなってきた、とうとう吐き気までしてくる。お腹にいる赤ちゃんは窮屈かも?そんな心配ばかりが募ります。妊娠前は薬に頼れましたが、妊娠すると安易に薬を飲むことも気が引けます。

「便秘」は、お通じの回数で判断しません。便の質で判断します。一週間に2回しか出ないけど、柔らかく力まずに出ているなら問題ありません。ただし、同じ回数でもお腹が苦しい、吐き気までする、出たとしてもコロコロで少量、しかもすごく力む…、それは文句なしの「便秘」です。

今は一人の体ではありません。妊娠中は薬や運動にも制限があり、できることも限られてきます。まずはお腹の赤ちゃんのことも考えて、便秘の原因を知り自分に合った解消法を試していきましょう。

妊娠初期と中期で違う便秘の理由

妊娠中は妊娠前と比べ、より便秘になりやすいと言われています。妊娠すると子宮は赤ちゃんを守るため収縮しにくい状態になります。と同時に腸の筋肉も収縮しにくくなり、便秘になりやすいことが原因の一つに挙げられます。

他にも妊娠中の便秘は、妊娠週数によって原因が変わってきます

妊娠4週~15週(妊娠初期)の便秘の理由

めぐ先生と便が詰まった腸

妊娠したことによるホルモンの変化から、腸の動きに抑制がかかります。そうすると腸の動きが鈍くなり、便秘を引き起こします。

もともと女性は男性よりも筋力が弱いため、ある程度の食事量がないと便を押し出せません。つわりで食事量がぐっと減る、偏った食事も妊娠初期の便秘を引き起こす要因となってしまいます。

妊娠16週(妊娠中期)以降の便秘の理由

妊娠後期の胎児

つわりが落ち着いてくると、いよいよ安定期。ホルモンの変化もひと段落し、腸も動き出そうとしますが今度はお腹の赤ちゃんの成長に伴い子宮がどんどん大きくなり始めます。妊娠中期からは、大きくなる子宮に腸は圧迫され便秘を引き起こしてしまいます

妊娠後期になると胃も圧迫され始め、食べたくても食べらない日が続きます。必然的に食事量が減り、便を押し出せなくなってきます。他にも胃や腸を圧迫することでお腹の筋肉が弱まり、便を押し出す力が出ないことも要因の一つです。

妊娠中はこれだけの要因が重なることから、普段便秘になったことがない人でも妊娠してから悩まされるケースが多くなります。もともと便秘症だと、より一層頑固な便秘に悩んでしまい悪循環に陥ってしまいます。

ひどい便秘は胎児に影響がある?

便秘による不快感も辛いですが、やはり一番気になるのはお腹の赤ちゃんのこと。便秘は胎児に何か影響があるでしょうか?

便秘は、胎児の発達に影響しません。確かに便が詰まった腸に赤ちゃんが圧迫されないだろうか、窮屈じゃない?と心配になりますが、赤ちゃんはちゃんと成長していきます。便秘が胎児に何か悪い影響を及ぼすことはないので安心してください。

妊娠中の便秘は陣痛を引き起こす!?

陣痛

一つだけ注意が必要です。それは、出産前に起こる陣痛です。便はいずれ外に排出されます。溜め込んだ便を出すために腸は勢いよく収縮します。腸の収縮で子宮も一緒に収縮することがあり、それをきっかけに陣痛を引き起こしたり、陣痛かな?と悩むお腹の張りを引き起こしたりします

初めての妊娠であれば、陣痛と問題ないお腹の張りかをなかなか判断できません。胎児の成長には影響がない便秘ですが、できれば出産までに改善しておけるといいですね。

妊娠前から飲んでいた薬や下剤、浣腸はNG

薬はNG

便秘を手っ取り早く解消するには、薬や下剤、浣腸が有効です。妊娠前ならば、近所のドラッグストアで手に入る薬や下剤でも問題ありません。でも今はお腹に赤ちゃんがいます。薬や下剤、浣腸は産婦人科を受診し処方してもらいましょう。

強い下剤や浣腸は、流産や早産の恐れがあります。自分で判断せず、かかりつけの医師に必ず相談してから使用しましょう。

妊娠中の便秘は解消できる?

便秘を治すポイントは腸内環境を整えること、適度な運動、水分(食事)です。毎回薬に頼る習慣から抜け出しましょう。薬や下剤はその時の便秘だけを解消します。スッキリしたところで、「便秘」という病気が治ったことにはなりません。

妊娠中に処方される薬は弱いものが多く、数日飲んでもまったく効かないなんてこともよくあります。お腹の赤ちゃんが居心地よく過ごせるように、食生活や生活習慣から便秘を解消していきましょう。

便秘は4つのタイプに分けることができます。タイプによって解消法も変わりますので、まずは自分がどのタイプかを把握しましょう。

あなたの便秘は何タイプ?簡単チェックでわかるタイプ別便秘の原因と解消法

チェック

4つに色分けされたグループがあります。まずは色グループ関係なく、自分が当てはまる項目にチェックを入れてください

赤グループ





青グループ





緑グループ





黒グループ


チェックが一番多く入ったグループは何色のグループですか?チェックが一番多かったグループが、あなたの便秘のタイプになります。

赤グループ・・・しかん性便秘タイプ>>
青グループ・・・直腸性便秘タイプ>>
緑グループ・・・けいれん性便秘タイプ>>
黒グループ・・・器質性便秘タイプ>>

しかん性便秘タイプの原因と解消法

弛緩性便秘の腸

しかん性便秘の原因

腸は、ぜんどう運動で便を外に排出させます。ぜんどう運動とは腸が伸びたり、縮んだりする動きのことです。この動きが活発であれば、便はすんなり腸の出口まで送り出されます。

しかん性便秘タイプは、この腸の動き(ぜんどう運動)が鈍くなって起こる便秘です。動きが鈍くなると2つの要因を引き起こします。
・便が腸に停滞してしまう
・腸の動きが弱いため、便もゆ~っくり腸の中を移動していきます。その間、便の水分はどんどん腸に吸収され固くなる

しかん性便秘の解消方法

なぜ腸の動きが鈍くなっているのでしょうか?そもそも女性は筋力が弱いため、どうしても鈍くなりがちです。そこで運動、特に腹筋の筋力をつける運動が解消方法の一つになります。ただ、お腹に赤ちゃんがいる妊婦さんに激しい運動はできません。

簡単なウォーキングでも腹筋は鍛えられます。気持ちがいい天気や体調がいい日に30分、最初は散歩でも構いません。ストレスにならない程度に歩いてみましょう。

他にも腸を刺激することで、動きを活発にする方法もあります。お腹を「の」の字にマッサージすることも効果ありですが、今はできませんね。外からの刺激ではなく、内側から刺激していきましょう。

■食物繊維をたくさん摂り入れる

食物繊維を多く含む食材
寒天、ひじき、かんぴょう、わかめ、焼きのり、あずき、きな粉、おから、切り干し大根、ごぼう、りんごなど

食物繊維を多く含むメニュー
寒天ゼリー、羊羹、かんぴょう巻き、卯の花、ひじきの煮物、きんぴらごぼう、とん汁など

■水分をこまめに摂取する
厚生労働省から促されている成人の1日の水分量は1.2リットルです。この1.2リットルは食事以外で意識的に飲む水分になります。妊娠中は、羊水や赤ちゃんに血液を運ぶことから水分を多く必要とします。最低でも1.5リットル、できれば2.0リットルを毎日摂取したいところです。

いつも使っているコップ1杯がどのくらいの量なのか、まず調べてください。たくさん入るようで、意外とコップ1杯の量は少なめ。飲んでいるようで飲んでいないことが原因かもしれません。

コップ1杯200ミリリットルだとしたら…
朝起きて、朝食、午前中、昼食、午後、夕食作り前、夕食、お風呂前、お風呂上り、寝る前の1日10回飲むと、1日2リットル飲むことができます。むくみが辛いときは、2回程度減らしましょう。

直腸性便秘タイプの原因と解消法

直腸性便秘の腸

直腸性便秘の原因

腸が刺激に鈍感になることで起きます。直腸性便秘は、最初は腸の運動も活発で便を排出しようと便意もあったはずなんです。トイレに行きたい…、でも近くにトイレがない、今は行けない、と我慢することが続き腸が便に対して鈍感になってしまったことが原因です。

腸が便に対して鈍感になっているので、便意も感じなくなっいるのがこの便秘の特徴です。お腹も痛くないし、特に便意も感じない、まだまだ大丈夫かな?と勘違いしてしまいがち。肛門近くで便が溜まっているため、排便時お尻に強い痛みを伴います。

直腸性便秘の解消法

一番効果が期待できる解消法は、便意がなくても決まった時間にトイレに入ること。すっきり排便するには、ある程度便の量も必要です。1日のうちで一番便意を催すベストな時間帯は、朝なんです。

その理由は、昼食や夕食は夜~寝ている間に消化され腸に便がたまります。ある程度の量がたまった朝の腸に刺激を与えると排便しやすくなります。朝一で冷たい水を飲む、朝食をしっかり食べる、こういった行動が腸に刺激を与えます

腸に刺激を与え、とりあえずトイレに入ってみる。最初は出ないことがほとんどだと思いますが、地道に続けましょう。そしてもう一つ、ちょっとでも便意を感じたら、すぐにトイレへ行きましょう。この積み重ねで便意を感じるようになり、排便へとつながります。

けいれん性便秘タイプの原因と解消法

けいれん性便秘の腸

けいれん性便秘の原因

読んで字のごとく、腸がけいれんして起こります。ぜんどう運動が活発になり過ぎて、けいれんすることで起きます。ぜんどう運動が活発になる原因は、強い精神的ストレス。強いストレスを感じると自律神経が乱れ、腸が正常に動かなくなります

ストレスは、仕事や人間関係、それだけではありません。こんな時にお腹が痛くなったら、トイレに行けない…といった便秘自体がストレスになることもあり悪循環に陥ってしまいます。

けいれん性便秘の解消法

ストレス発散が一番の解消法です。おしゃべり、趣味に没頭する、美味しいものを食べる、お菓子を作る、ウィンドウショッピング、軽い運動をする、ドラマを見る、音楽を聴く、本を読む、昼寝をする、漫画を読む、好きなことを1日1回しましょう。

そして、妊娠中は普段よりも不安に思うことが多くなります。お腹の赤ちゃんに声をかける、お産のシミュレーションをすることも心が落ち着く行動の一つです。お腹の赤ちゃんは日々成長しています。今日はどんな成長をしたかな?あまり動かなかったけど、今日は1日寝る日かな?と赤ちゃんのことを考えるのも良い時間です。

器質性便秘タイプの原因と解消法

器質性便秘の腸

器質性便秘の原因

大腸がん、直腸がん、大腸ポリープの病気が発生して起こります。がんやポリープによって腸が狭くなり便が溜まってしまいます。

器質性便秘の解消法

大至急、かかりつけ医の産婦人科を受診し、血便や血が出ることを医師に伝えてください。

薬、座薬、浣腸を使う前の注意点

妊娠中でも薬を服用することはできますが、薬は産婦人科で処方してもらいましょう。強い下剤や浣腸は、早産や流産の恐れがあります。病院から処方される薬は、便秘の程度に合わせてラキソベロン液酸化マグネシウムが処方されます。

弱い薬ですが、お腹の赤ちゃんのことも考えると強い薬はリスクがあって手をだせません。自分なりに解消法を試したけどやっぱり辛い、そんな時は薬も便秘解消の手助けになるので検診時に相談してみましょう。

まとめ

  • 妊娠中は便秘になりやすい、その理由は妊娠初期と中期以降で変わる
  • 便秘が胎児に悪影響を及ぼすことはない
  • 便秘を放っておくと陣痛や強いお腹の張りを引き起こすことがある
  • 便秘は4つのグループに分けられる
  • しかん性便秘は、運動と食事、水で解消
  • 直腸性便秘は、毎日同じ時間にトイレタイムを作る
  • けいれん性便秘は、1日1回好きなことをしてストレス発散
  • 器質性便秘は大至急、かかりつけの産婦人科へ受診
  • 強い下剤や浣腸は流産、早産の原因になることも

便秘には4つのタイプがありましたね。あなたはどのタイプでしたか?まずはタイプ別の解消法を試して様子を見てください。便秘の解消も大切ですが、お腹の赤ちゃんのことも考えて運動は無理をせず、水分の補給はむくみがひどかったら少し減らしてください

妊娠中に便秘で悩む女性は、たくさんいます。医師に便秘の相談をすることは決して恥ずかしいことではありません。どうしても辛いときは、薬に頼ることも考えましょう。

食事や生活習慣で便秘を解消するには、少し時間が必要です。便秘が原因で陣痛を引き起こすことだけは避けたいですね。妊娠後期までに徐々に解消できるよう今日から少しずつ始めていきましょう。

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