【妊娠中の貧血は要注意】気になる原因と改善法を紹介

ソファに座る妊婦さん

めぐ先生

息切れやだるさ、ちょっとした事でイライラするなど様々な症状がでる貧血。貧血を軽くみて放置すると徐々に悪化する上、妊娠中の貧血症状は自分だけでなくお腹の赤ちゃんへの影響も心配です。

妊娠中はどうしても貧血になりやすくなります。妊娠中の貧血、気になる原因を詳しくお話します。また、貧血を改善する方法も具体例をあげて紹介していきます。

1.妊娠中のつらい貧血
2.貧血って、どんな状態なんだろう?
3.貧血の種類となりやすい人
4..妊娠中の貧血は絶対に放置しちゃダメ
5.妊娠中の貧血が及ぼす胎児への影響
6.貧血を改善しよう
7.毎日の食生活を見直そう
8.サプリメントで鉄分を補おう
9.病院で貧血を治療しよう
10.毎日コツコツできる、こんな方法も試そう
11.まとめ

妊娠中のつらい貧血

妊婦検診では定期的に血液の検査をしますが、その結果が思いの外低い数値だととても心配になります。貧血を改善するために飲みはじめたサプリメントや病院で処方された鉄剤を飲んでも、胃がムカムカしたり便秘になったりとつらい副作用に悩まされる…なんてことも。

ポイントを伝えるめぐ先生

貧血はなぜ起きるのでしょう。もともと貧血持ちだと、妊娠中も貧血が悪化してしまうのでしょうか。妊娠中の貧血について解説していきます。

貧血って、どんな状態なんだろう?

貧血になると様々な症状が出ます。日常生活にも影響が出てしまう貧血、その代表的な4つの症状を挙げます。

貧血の症状

1.動悸・息切れ・頭痛・肩こり・立ちくらみ
2.だるさ・疲れやすさ・顔色の悪さ
3.イライラする・集中力の低下・不眠
4.口内炎・口角炎・爪の変形・氷食症※
(※氷食症:氷をたくさん食べたくなる症状)

血液に含まれる4つの成分

血液に含まれる4つの成分

貧血の原因となる血液は、4つの成分で出来ています。まずは、それぞれの血液に含まれる4つの成分と役割について説明します。

赤血球

血液中にはタンパク質からできているヘモグロビンという色素あります。ヘモグロビンの役割は体内に酸素を送ること。ちなみに、血液が赤くみえるのは、ヘモグロビンの赤い色素の影響です。

白血球

体の中に入ってきたウィルスなどを退治して、病気にならないよう体を守っています。不足すると、免疫力が低下して病気になりやすくなります。

血小板

怪我などで出血したとき、傷ついた血管部分に集まって壁を作り、出血を止めます。不足すると、出血したとき血が止まりにくくなってしまいます。

血しょう

主にタンパク質で出来ていて、その90%は水分です。役割は栄養分を運んだり、体の老廃物を腎臓から排出すること。血しょうが不足すると血液中の水分も減ってしまいます。すると、血液がドロドロになり、動脈硬化や脳卒中などの原因にもなります。

血液中に含まれる4つの成分は、私たちの体を守るために様々な役割を果たしています。貧血に深く関係している成分は「赤血球」です。赤血球に含まれるヘモグロビンが不足すると貧血を引き起こしてしまいます

体内に酸素を送ることが役割のヘモグロビン。ヘモグロビンが不足すると、体内の酸素が減ってしまいます。酸素が足りない状態が続くことで、様々な症状を引き起こしてしまいます。これが貧血の原因です。

妊娠中の貧血の種類となりやすい人

めぐ先生が鉄欠乏性貧血を解説

貧血にはいくつかの種類がありますが、妊娠中になりやすい貧血は「鉄欠乏性貧血」。鉄欠乏性貧血の原因は、鉄分不足です。

赤血球の成分であるヘモグロビンを作るには、鉄分が必要です。妊娠中はお腹の赤ちゃんに栄養や酸素を送るため、たくさんの血液が必要です。

血液を作るためには鉄分を十分に補わないとならず、不足すると血液の成分であるヘモグロビンまで足りない状況に陥ってしまいます

ヘモグロビンの役割は体内に酸素を運ぶこと。つまり、ヘモグロビンが不足すると酸素も不足してしまうため、血流が悪くなって体の不調を引き起こしてしまうのです。

貧血の種類と原因

貧血の種類 主な原因
鉄欠乏性貧血鉄分の不足
悪性貧血ビタミンB12・葉酸の不足
再生不良性貧血薬剤の副作用・放射線など
溶血性貧血ウイルス感染や副作用など

貧血になりやすい人

貧血になりやすいのは、どんな人でしょう。貧血になりやすいタイプを紹介します。

妊娠前の生理時、出血量が多かった人
妊娠前の生理時、生理期間が長かった人
極端な小食や偏食で栄養が偏っている人
鼻血が出やすい人

つわりがひどく長かった人も、妊娠中に必要な鉄分が不足して貧血になる場合があります。

また、鼻血がでやすい人も要注意。鼻の中にはたくさんの毛細血管があり、内側は傷つきやすいデリケートな粘膜です。そのため、鼻血を出しやすい人も出血によって貧血になりやすいため注意しましょう。

妊娠中の貧血は絶対に放置しちゃダメ

妊娠中に必要な鉄分量

妊娠前に必要とされる1日の鉄分は6.5mgですが、妊娠すると初期には9mg(+2.5)、中期後期には21.5mg(+15mg)もの鉄分が毎日必要です。出産後は母乳から鉄分が失われるので、出産しても授乳中は妊娠初期と同じ毎日9mgの鉄分摂取が引き続き必要です。

妊娠期間は約280日なので、妊娠~出産までのトータルで失われる鉄分は1,200mg以上になります。汗や尿からも鉄分が失われていくため、妊娠中に対策を何もしないと貧血になる可能性は必然的に高くなってしまいます

また、妊娠中には血液中の水分(血しょう)が増えます。妊娠すると胎児や胎盤に送る血液も必要になるので、妊娠前に比べると約1.5倍も血液が増えます。ところが、実際に増えるのは水分である血しょう成分が大半。その結果、妊娠中の血液は通常より薄まった状態になってしまうのです。

笑顔のめぐ先生

血液を薄めないようにするためには、赤血球を増加させることが重要です。それには、赤血球の元になるヘモグロビンを増やす、つまりヘモグロビンの元になる鉄分が必要になってきます。

貧血にならないためには、鉄分を欠かすことはできません。ところが、鉄分は体内で作ることはできないのです。そのため、妊娠中は不足しがちな鉄分を毎日の食生活で十分に補うことが重要になってきます。

妊娠中の貧血が及ぼす胎児への影響

1日に摂取すべきな鉄分は、妊娠前と比べると妊娠中期後期は約3倍以上の鉄分が必要です。そのため、妊娠中は妊娠前より貧血になりやすくなります。

妊娠中の貧血は胎児にも影響します。その理由は、胎児に酸素や栄養を届けるためです。しっかり鉄分を摂取していれば、血液は酸素や栄養をたっぷり含み、十分な量を胎児に届けることができます。逆に貧血状態だと、血液中の酸素や栄養が少なくなってしまい、胎児に十分な量を届けられません

他にも、鉄分は胎盤を作る役目も担っています。鉄分は子宮の中で育つ赤ちゃんの生育のためだけでなく、赤ちゃんの環境を守る胎盤の生成にもとても大切なのです。

厚生労働省:妊娠中の食事による鉄分の摂取基準

摂取する期間1日の鉄分摂取量
妊娠前6~6.5mg
妊娠初期(~4ヵ月)8~9mg
妊娠中期(~7ヵ月)21~21.5mg
妊娠後期(~10ヵ月)
(30歳女性:1日当たりの鉄の摂取量)

貧血予防は、あなたのためだけではありません。妊娠中に必要な鉄分を摂取することは、お腹の赤ちゃんの成長にも大きく関係しています。

妊娠中の貧血を改善しよう

妊娠中の貧血で一番多い、鉄欠乏性貧血。これまで無縁だった貧血も、血液量が増える妊娠中は起こりやすくなります。妊娠前から貧血気味だった場合は、さらに症状が悪化することもあります

心配そうなめぐ先生

血液検査では、ヘモグロビンの基準値は1dlあたり12~16g。これ以下の数値は貧血です。

ヘモグロビンの役割は体内に酸素を運ぶこと。その数値が低いということは、体内の酸素も不足してしまうため、息切れなど貧血の様々な症状を引き起こします。

また、妊娠中の貧血は自覚症状がまったくなく、血液検査で判明するケースもあります。理由は、軽い貧血を放置して悪化した場合は、症状が慢性的になっているからです。検査結果で貧血が判明した場合はもちろん、貧血のような症状を感じたら早めに改善しましょう

毎日の食生活を見直そう

テーブルの上の和食

妊娠中は胎盤や胎児に酸素や栄養分を含む血液を送るため、多くの鉄分が必要になります。体内で作り出すことができない鉄分は、毎日の食事から積極的に摂取しましょう

鉄と一緒に摂ることで、貧血改善につながる栄養素

貧血の改善には、鉄だけを摂取すればいいというものでもありません。貧血改善に必要な5つの栄養素と、それらの働き紹介します。


必要な栄養素
推奨量働き
葉酸240μgビタミンB12と一緒にヘモグロビンを作る
ビタミンB122.4μg葉酸と一緒にヘモグロビンを作る
ビタミンB645mgタンパク質やヘモグロビン作りに必要
ビタミンC100mg鉄分の吸収を手助けする
たんぱく質50g鉄と一緒にヘモグロビンを作り、鉄の吸収率をあげる
(30歳の女性:食事から摂取すべき1日あたりの基準値)

貧血を改善するには食生活を見直すことが重要です。そのため、鉄分が多く含まれる食材と、吸収率を上げる食べ物を一緒に食べるよう意識しましょう。

鉄分を食事で補う時の2つの注意点

1.ヘム鉄と非ヘム鉄について

鉄分を食事で補うときは、食材の食べ合わせに注意しましょう。食材に含まれる鉄は、「ヘム鉄」と「非ヘム鉄」の2種類あります。ヘム鉄は主に魚・肉・卵など動物性の食材で、非ヘム鉄は野菜や海藻など植物性の食材です。

これらには大きな違いがあります。動物性のヘム鉄は体内への吸収がよく、植物性の非ヘム鉄と比べて5倍の吸収率です。ですが、吸収率がよいからといって、動物性のヘム鉄ばかり食べると栄養バランスが偏ったり、カロリーオーバーになってしまいます。

吸収率の低い非ヘム鉄を効率的に体内に取り込むには、ビタミンCや胃酸が必要。鉄分の吸収を助けてくれるビタミンCは野菜や果物から、胃酸を増やすためには酢の物や梅干しが効果的です。吸収されにくい非ヘム鉄は、胃酸を増やしてくれるクエン酸やビタミンCと組み合わせて、効率的に妊娠中の鉄分を摂りましょう。

2.鉄分の吸収を妨げる食べ物

テーブルの上の紅茶

お腹の赤ちゃんに栄養や酸素送るため、妊娠後期は妊娠前と比べて+15mgもの鉄分が必要です。そのため、できるだけ効率的に摂りたい鉄分。しかし、せっかく吸収率がよくなる組み合わせで食材を食べても、忘れてはいけないことがあります。

それは、鉄分の吸収を妨げてしまう食材です。代表的な栄養素と食材について挙げます。

鉄分の吸収を妨げる栄養素鉄分の吸収を妨げる食材
タンニン紅茶、緑茶、ウーロン茶
カルシウム牛乳、チーズ、小魚
食物繊維大豆、わかめ、シイタケ

貧血と同じく妊娠中は積極的に摂取したいカルシウム。ですが、鉄とカルシウムが合わさると鉄の吸収を妨げる作用が働きます。これは、お茶に含まれるタンニンも同様です。ほかに、妊娠中の便秘予防にもなる食物繊維も、カルシウムや鉄の吸収を腸で妨げてしまう作用があります。

ただ、これらの食材は一緒に食べなければ大丈夫。例えば、夕食に牛乳とレバニラを食べる、というように1回の食事で両方を摂取することは避けましょう。朝食に牛乳、夕食にレバニラであれば問題ありません。1時間ほど時間が空いていれば食べても大丈夫です。

鉄分を摂取できる簡単レシピを紹介

貧血を予防改善するための、作りやすく続けやすい簡単レシピを紹介します。

■ヘム鉄(動物性の食材で、吸収率が高い)

鶏レバーと生姜の塩麹煮込み

●簡単レシピ

1.鶏レバーを食べやすい大きさに切り、流水で洗う。
2.水気を切ってビニール袋の中で塩麹をもみ込む。
3.煮たてた酒・水に生姜と鶏レバーをいれて煮込む

●摂取できる貧血によい栄養素

ビタミンB12・ビタミンB6・ビタミンC・たんぱく質・鉄

食材栄養素
鶏レバー ビタミンB12
ビタミンB6
ビタミンC
たんぱく質

海苔たっぷりマグロ納豆の丼

●簡単レシピ

1.マグロをサイコロ状に切って醤油に漬込む
2.丼にご飯、漬けマグロ、納豆、玉子を盛り付ける
3.もみ海苔をトッピングして、漬け醤油をかける

●摂取できる貧血によい栄養素

ビタミンB12・ビタミンB6・ビタミンC・たんぱく質・鉄

食材
栄養素
マグロ
ビタミンB12
ビタミンB6
ビタミンC
たんぱく質
納豆ビタミンB6
たんぱく質
玉子ビタミンB12
ビタミンB6
たんぱく質
海苔ビタミンB12
ビタミンC

アサリと水菜のペペロンチーノ

●簡単レシピ

1.アサリを赤唐辛子&ニンニクと殻が開くまでオリーブ油で炒める
2.茹でたパスタと水菜と和えて、塩コショウする

●摂取できる貧血によい栄養素

ビタミンB12・ビタミンB6・ビタミンC・たんぱく質・葉酸・鉄

食材栄養素
アサリビタミンB12
水菜ビタミンB6
ビタミンC
たんぱく質
葉酸
ニンニクビタミンB6
葉酸
赤唐辛子ビタミンB6
ビタミンC
葉酸
パスタビタミンB6
たんぱく質
葉酸

■非ヘム鉄(植物性の食材で、吸収率は低い)

板海苔と人参&ひじきの煮物

●簡単レシピ

1.ひじきと細切り人参を柔らかくなるまで煮る
2.ちぎった板海苔に、めんつゆを加えて煮込む

●摂取できる貧血によい栄養素

ビタミンB12・ビタミンB6・ビタミンC・葉酸・鉄

食材栄養素
ひじき ビタミンB6
葉酸

人参ビタミンB6
葉酸
板海苔ビタミンB12
ビタミンB6
ビタミンC
葉酸

油揚げと小松菜の卵とじ

●簡単レシピ

1.油揚げと小松菜を食べやすい大きさに切る
2.具材をめんつゆ・水で煮立て、溶き卵でとじる

●摂取できる貧血によい栄養素

ビタミンB12・ビタミンB6・ビタミンC・たんぱく質・葉酸・鉄

食材栄養素
油揚げビタミンB6
たんぱく質
葉酸
小松菜ビタミンB6
ビタミンC
たんぱく質
葉酸
ビタミンB12
ビタミンB6
たんぱく質
葉酸

ツナとほうれん草のドライカレー

●簡単レシピ

1.玉ねぎを鍋で炒め、ツナ缶と市販のルーを加えて弱火で煮込む
2.水気が少なくなってきたら、電子レンジで加熱したほうれん草を和える
3.皿に盛り付けたら目玉焼きをのせる

●摂取できる貧血によい栄養素

ビタミンB12・ビタミンB6・ビタミンC・たんぱく質・葉酸・鉄

食材栄養素
玉ねぎビタミンB6
ビタミンC
たんぱく質
葉酸

ツナ缶ビタミンB12
ビタミンB6
たんぱく質
葉酸
カレールービタミンB6
たんぱく質
葉酸
ほうれん草ビタミンB6
ビタミンC
たんぱく質
葉酸
ビタミンB12
ビタミンB6
たんぱく質
葉酸

身近な食材を使った簡単レシピで鉄分を補い、妊娠中の貧血を改善しましょう。

サプリメントで鉄分を補おう

鉄分サプリメント

食事だけでは十分な鉄分が補えない場合、サプリメントで摂取する方法もあります。サプリメントは、薬局やネットで簡単に購入できて、気軽に飲める手軽さが便利です。

サプリメントには、市販で買えるサプリと病院で処方してもらうサプリの2種類があります。市販サプリは、ドラッグストアなどで購入でき値段も安く買いやすいので、手軽にサプリメントを利用することができます

市販:鉄分サプリメントの一例
商品名:大塚製薬ネイチャーメイド鉄
価格容量1粒当りの鉄分含有量
734円80粒:40日分3mg
1,674円200粒:100日分

医療用サプリは、医療機関で処方されるサプリメントです。価格は、市販のサプリが1日平均して16円のところ、医療用は1日平均118円と約7倍になります。

保険適用外の医療用サプリは高額で保健適用外の実費ですが、市販サプリより吸収率が高いので妊娠中の鉄分を効率的に補えます。また、医療用サプリは天然の成分で作られている点も安心です。

医療用:鉄分サプリメントの一例
商品名:ドクターズサプリメント青山ヘム鉄
価格容量詳細
5,290 円90粒:45日分4.5mg

サプリメントで鉄分を補う場合は、過剰摂取に注意しましょう。近所の薬局やネットで簡単に購入できるサプリは、味や形が飲みやすく工夫されているため、つい飲み過ぎてしまうことがあります。

鉄分の過剰な摂取は肝臓や心臓に負担をかけてしまうため危険です。妊娠中の貧血予防には1日40mgまでを目安にしましょう。

病院で貧血を治療しよう

診察室Ⅱ

妊娠中は、母子保護法で義務付けられた検査を定期的に病院で受けます。定期的な血液検査により、妊娠初期から貧血を発見することができます。貧血の判断基準値は女性の場合、ヘモグロビン濃度が12g以下です。

妊娠中にの貧血が悪化すると、お腹の赤ちゃんに栄養や酸素を運ぶ胎盤や、赤ちゃんの成長にも影響します。貧血を放置して悪化させないよう、治療が必要な場合は早い段階から医師の指示を受けましょう。

病院で貧血を治療するには、2つの方法があります。それぞれの詳細と注意点について挙げます。

1.服薬

処方された鉄剤を1日に1~2回、医師の指示で服用。鉄剤を飲むと、便秘や吐き気、胸やけなど消化器系の症状がでることもあります。鉄剤の内服薬や漢方薬は複数あるので、副作用が強く出る場合は我慢せず、医師に相談して違う薬に変更しましょう。

2.点滴

貧血が悪化しているのに内服薬がどうしても体に合わず、改善されない場合は点滴も治療の一つになります。点滴は、不足している鉄分を少しずつ血液に直接補充するので消化器系がダメージを受けることなく、効率的に鉄を吸収することができます。ただし、内服薬とは違って貧血が改善するまで定期的に通院する必要があります。

毎日コツコツできる、こんな方法も試そう

妊娠中の貧血を改善予防する方法は、食事やサプリ、病院だけじゃありません。貧血の症状が多少あっても、気軽にできる方法もあります。生活の中でコツコツ続けられる貧血対策を紹介します。

3つのツボ押し

手心(しゅしん)

ツボ手心

手の平の真ん中にあるツボ。鉄分の吸収に欠かせない消化器系を強くします。血液を増やしたり、妊娠中に必要な栄養の吸収率をあげる効果が期待できます。

神門(しんもん)

ツボ神門

手の平側の手首にある横ジワにある小指側のツボ。小さくへこんでいる部分なので見つけやすいです。鉄分の吸収率を下げてしまう妊娠中の不安や、ストレスを軽減する効果が期待できます。

血海(けっかい)

ツボ血海

膝の関節の内側にあるツボ。血液を増やし、血行をよくする効果あります。貧血による頭痛や凝りなどの症状も緩和する効果が期待できます。

鉄器で湯沸かし&調理

貧血対策として鉄器を使う方法があります。鉄器とは、体に吸収されやすい種類の鉄を使った鉄製の調理道具。代表的な種類としては、お湯を沸かす鉄瓶や調理用の鍋やフライパンがあります。鉄器を利用することで毎日の食べ物や飲み物から、妊娠中も自然に鉄分を補えます

まとめ

  • 血液量がふえる妊娠中は鉄分不足で貧血になりやすい
  • 妊娠中はお腹の赤ちゃんのために多くの血液が必要
  • 貧血を放置すると胎児の成長に影響がでる
  • 鉄分を多く含む食材、食べ合わせで吸収率を高める
  • 不足する鉄分は、サプリメントでも補える
  • 貧血の症状が改善しない場合は、早めに受診する

妊娠中の貧血は放置していると、どんどん悪化してしまいます。定期的な血液検査で貧血を見逃さないようにしましょう。

妊娠中はお腹の赤ちゃんとあなたのために、多くの血液が必要になります。鉄分は薬やサプリ以外でも、食事から効率よく摂取することができます

鉄を多く含む食材を意識して毎日少しずつ摂取すれば、今悩んでいる貧血が改善方向へと向かっていきます。どうしても貧血の症状がよくならない場合は、点滴といった処置も有効ですので産婦人科で相談しましょう。

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